2014年 10月 06日
小さな旅・・・・龍野&斑鳩寺 |
10月4日
鶏籠山と揖保川に挟まれた城下町龍野を20年ぶりに散策した。龍野城のとなりにある歴史文化資料館、龍野城、赤とんぼの作詞家三木露風の生家、うすくち龍野醤油資料館、三木清、三木露風、内海信之、といった龍野が生んだ文化人の資料と、[赤とんぼ]の歌にちなんでか沢山のトンボの標本が展示された霞城館、[嗚呼玉杯に]の作詞家でも知られる矢野勘冶記念館を回った。
昭和54年に復元された龍野城本丸御殿
龍野散策(城の周辺、霞城館、洋風のうすくち竜野醤油資料館、三木露風生家など)
とくに、醤油の資料館は、醤油造りの順を追って、原料処理から麦炒、麹室、仕込み蔵、圧搾場、そして、帳場など当時のままの姿を展示していて興味をひかれた。
資料館巡りの後は紅葉谷方面へ。
紅葉前の紅葉谷はうっそうとしていたが、城下西側一帯の丘陵地は往時の藩主脇坂氏の上屋敷のあった聚遠亭で、緑豊かな庭園の中に茶室などの建物が静かにたたずんでいる。
抹茶がいただけるというので建物の一つ、楽庵に上がった。地元の茶道会の方々の接待で茶と地元の和菓子、醤油まんじゅうをいただく。茶道の婦人らが親しく応対してくれ、ひと時ゆったり談笑。
龍野の名産品は、揖保川によるといっていい。鎌倉時代からの伝統を持つという良質の皮革。食品としては素麺、醤油。その醤油の香りのする醤油まんじゅうを老舗で買って帰ろう~~。文学の小径にあった赤とんぼの碑と醤油資料館以外ほとんど飛んでいた20年前の記憶が、この老舗に入ってよみがえるなんてやっぱり食への執着ってすごいななんて思う(^_-)
山の中腹には龍野神社があり、さらに背後の山を上へ進むと、うっそうとした木々に囲まれた石段上に,野見宿禰神社がある。相撲の元祖であり、殉死に変わるものとしてハニワを考え出したと伝わる宿禰は大和から故郷、出雲への帰途この地で没したといわれている。墓所とされる周りには歴代の横綱の名を刻んだ玉垣が設けられている。参道には相撲取りの像があり、そこに横綱栃錦直筆という「力水」と刻まれた碑まである。
山中で野生のシカが走り去るのを見かける。かなり高い声で鳴きあっている。鳴き声を聞いたのは初めてかもしれない。奥山に紅葉踏みわけなく鹿の~~~なんて言う歌が頭をよぎる。
さらに市街地を取り囲む山裾の桜並木に沿って南下すると、文学の小径、童謡の小径へと続くが、今回は資料館などをゆっくり見た3時間程の散策。まだ見落としたところもあり。白壁が美しく落ち着いた雰囲気のこの町のたたずまいが気に入ったので、今度は是非桜の頃に来てみたい。
龍野と姫路に挟まれた太子町に、斑鳩寺という古刹があると聞いたので行ってみた。どういういわれがあってこの地に?と思ったが、この地が聖徳太子の荘園であったことに寄るらしく、創建は千三百年余前、法隆寺の別院としたと伝わっていて、七堂伽藍の整った壮大な寺であったらしい。現存するのは1562年、赤松氏によって再建された三重塔のほか、講堂、夢殿に似せたという奥殿と棟続きの聖徳殿、ちょっと滑稽なお顔の仁王が立つ仁王門など。境内で骨董市など開かれいかにも地元に溶け込み信仰を集めてるという雰囲気だった。
昭和54年に復元された龍野城本丸御殿
龍野散策(城の周辺、霞城館、洋風のうすくち竜野醤油資料館、三木露風生家など)
とくに、醤油の資料館は、醤油造りの順を追って、原料処理から麦炒、麹室、仕込み蔵、圧搾場、そして、帳場など当時のままの姿を展示していて興味をひかれた。
資料館巡りの後は紅葉谷方面へ。
紅葉前の紅葉谷はうっそうとしていたが、城下西側一帯の丘陵地は往時の藩主脇坂氏の上屋敷のあった聚遠亭で、緑豊かな庭園の中に茶室などの建物が静かにたたずんでいる。
抹茶がいただけるというので建物の一つ、楽庵に上がった。地元の茶道会の方々の接待で茶と地元の和菓子、醤油まんじゅうをいただく。茶道の婦人らが親しく応対してくれ、ひと時ゆったり談笑。
山中で野生のシカが走り去るのを見かける。かなり高い声で鳴きあっている。鳴き声を聞いたのは初めてかもしれない。奥山に紅葉踏みわけなく鹿の~~~なんて言う歌が頭をよぎる。
龍野と姫路に挟まれた太子町に、斑鳩寺という古刹があると聞いたので行ってみた。どういういわれがあってこの地に?と思ったが、この地が聖徳太子の荘園であったことに寄るらしく、創建は千三百年余前、法隆寺の別院としたと伝わっていて、七堂伽藍の整った壮大な寺であったらしい。現存するのは1562年、赤松氏によって再建された三重塔のほか、講堂、夢殿に似せたという奥殿と棟続きの聖徳殿、ちょっと滑稽なお顔の仁王が立つ仁王門など。境内で骨董市など開かれいかにも地元に溶け込み信仰を集めてるという雰囲気だった。
by blue-robin2
| 2014-10-06 01:49
| 旅
|
Comments(12)
龍野は 静かな城下町ですね。
私は数年前の年末に バタバタと訪れたので
今度じっくり歩いてみたいと思っています。
太子町
この名前は兵庫県在住の私には
聞きなれたものですが
それが あの聖徳太子つながりだと知ったのは
ごく最近 ネットでです。
兵庫県の奥のほうには
古いお寺がたくさんあるようです。
私は数年前の年末に バタバタと訪れたので
今度じっくり歩いてみたいと思っています。
太子町
この名前は兵庫県在住の私には
聞きなれたものですが
それが あの聖徳太子つながりだと知ったのは
ごく最近 ネットでです。
兵庫県の奥のほうには
古いお寺がたくさんあるようです。
20年振りの龍野でしたか!番人はまだ行ったことがないですが ゆっくり散策すると楽しいだろうなと思いました
この醤油饅頭が美味そうですね (#^.^#)
この醤油饅頭が美味そうですね (#^.^#)
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blue-robin2 at 2014-10-06 18:20
nonさん こんばんは
龍野、11月に入ればきっと紅葉が美しいと思います。
斑鳩寺、えっ!播磨にって思いましたが、沿革を聞くとなるほどと納得です。聖徳堂の扉にはしっかり橘の紋が彫られていました(*^_^*)
そうですね。夕日を背にした小野の浄土寺も素晴らしかったし、書写山円教寺も、そうそう、三田の花山院もよかったなあと思いだしています。花山院はその麓にあるこだわりの蕎麦屋さんの味がなかなか美味しく、主人の音楽通にも驚いた次第です。
龍野、11月に入ればきっと紅葉が美しいと思います。
斑鳩寺、えっ!播磨にって思いましたが、沿革を聞くとなるほどと納得です。聖徳堂の扉にはしっかり橘の紋が彫られていました(*^_^*)
そうですね。夕日を背にした小野の浄土寺も素晴らしかったし、書写山円教寺も、そうそう、三田の花山院もよかったなあと思いだしています。花山院はその麓にあるこだわりの蕎麦屋さんの味がなかなか美味しく、主人の音楽通にも驚いた次第です。
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blue-robin2 at 2014-10-06 18:30
いなかの番人さん こんばんは
ゆっくり散策・・・・そうそう、童謡の小径まで回れなかったその理由は、やっぱり「馬鹿と煙は高いところ~~]のごとく、野見禰神社へ足を延ばしたからでした。でも、いいこともあったんですよ~というのは出雲の人ということで、写真でははっきりわかりませんが、石の扉に彫ってある紋が、昨日婚礼があった出雲大社の千家家と全く一緒だったのです。一寸いいタイミングだったんだなあと思った次第です(*^_^*)
醤油まんじゅうは餡もあっさりで上品な味でしたよ。
ゆっくり散策・・・・そうそう、童謡の小径まで回れなかったその理由は、やっぱり「馬鹿と煙は高いところ~~]のごとく、野見禰神社へ足を延ばしたからでした。でも、いいこともあったんですよ~というのは出雲の人ということで、写真でははっきりわかりませんが、石の扉に彫ってある紋が、昨日婚礼があった出雲大社の千家家と全く一緒だったのです。一寸いいタイミングだったんだなあと思った次第です(*^_^*)
醤油まんじゅうは餡もあっさりで上品な味でしたよ。
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timata-sn at 2014-10-06 20:37
blue-robin2さん こんばんは
今日は台風一過午後には良いお天気に成りましたね。
龍野を散策されたのですね、城下町で中々の所の様ですね。
醤油は有名ですよね、しょうゆ饅頭が有るんですね。
龍野神社から相撲の神様、野見宿禰神社へ回られたのですね。
出雲の出身だったのですね、全然知りませんでした。
太子町の斑鳩寺へ参られたのですね。
聖徳太子との繫がりは荘園だったのですね。
色んな事を観させて戴きまして有難うございました。
今日は台風一過午後には良いお天気に成りましたね。
龍野を散策されたのですね、城下町で中々の所の様ですね。
醤油は有名ですよね、しょうゆ饅頭が有るんですね。
龍野神社から相撲の神様、野見宿禰神社へ回られたのですね。
出雲の出身だったのですね、全然知りませんでした。
太子町の斑鳩寺へ参られたのですね。
聖徳太子との繫がりは荘園だったのですね。
色んな事を観させて戴きまして有難うございました。
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blue-robin2 at 2014-10-07 08:44
timata-snさん おはようございます。
爽やかに晴れましたね。
ヒガシマル醤油は薄口しょうゆとして有名ですね。資料館内には1913年の万博での優秀賞の賞状などが飾られ歴史の古さを物語ってました。それとおもしろかったのは当時の価格表です。小学校教師の初任給5~60円だった頃、醤油、1升5円、白米10キロ3円なんて言うのが出ていました。醤油は貴重品だったんだと思いました。
野見宿禰は出雲から大和へ行き活躍した後故郷へ帰る途中でこの地で果てたようです。この地は出雲街道に近いですからね。
太子町の斑鳩寺は古木がそびえ、その歴史を物語るようでした。全国に、太子町ってありますが、ほかもまた、聖徳太子に関係あるのかなあ??などと思いました
爽やかに晴れましたね。
ヒガシマル醤油は薄口しょうゆとして有名ですね。資料館内には1913年の万博での優秀賞の賞状などが飾られ歴史の古さを物語ってました。それとおもしろかったのは当時の価格表です。小学校教師の初任給5~60円だった頃、醤油、1升5円、白米10キロ3円なんて言うのが出ていました。醤油は貴重品だったんだと思いました。
野見宿禰は出雲から大和へ行き活躍した後故郷へ帰る途中でこの地で果てたようです。この地は出雲街道に近いですからね。
太子町の斑鳩寺は古木がそびえ、その歴史を物語るようでした。全国に、太子町ってありますが、ほかもまた、聖徳太子に関係あるのかなあ??などと思いました
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Snufkin_001 at 2014-10-07 17:37
こんにちは。
龍野は訪れたことがないのですが、落ち着いた城下町が散策にピッタリですね。
醤油資料館なんていうのもあるんですか。
昔からの醤油作りの様子がよく分かって、楽しい社会見学になりましたね。
紅葉谷の緑がとってもきれいです。
秋には紅葉したもみじはまた一段と美しいことでしょう。
このお饅頭も美味しそう~!一つ食べてみたいものです(*^^)v
神社には力士の像もあり、栃錦とか朝潮太郎なんて名前も出てきて
懐かしく拝見しました。
春の桜の頃の散策も、また楽しみですね。
龍野は訪れたことがないのですが、落ち着いた城下町が散策にピッタリですね。
醤油資料館なんていうのもあるんですか。
昔からの醤油作りの様子がよく分かって、楽しい社会見学になりましたね。
紅葉谷の緑がとってもきれいです。
秋には紅葉したもみじはまた一段と美しいことでしょう。
このお饅頭も美味しそう~!一つ食べてみたいものです(*^^)v
神社には力士の像もあり、栃錦とか朝潮太郎なんて名前も出てきて
懐かしく拝見しました。
春の桜の頃の散策も、また楽しみですね。
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blue-robin2 at 2014-10-08 18:04
Snufkin_001 さん こんばんは
なかなかいい町です。写真が多すぎて
観光案内風になりました(*_*;
紅葉谷はまだ緑でしたが、自然な感じの聚遠亭周辺が美しく、美味しい抹茶とおまんじゅうと穏やかな笑顔をいただき和みました。
野見宿禰を祀った周辺には聞き覚えのある力士や行司の名前を見つけることができました。寄進したのでしょうね。
11月頃になると紅葉、春には桜が美しいことでしょう。
なかなかいい町です。写真が多すぎて
観光案内風になりました(*_*;
紅葉谷はまだ緑でしたが、自然な感じの聚遠亭周辺が美しく、美味しい抹茶とおまんじゅうと穏やかな笑顔をいただき和みました。
野見宿禰を祀った周辺には聞き覚えのある力士や行司の名前を見つけることができました。寄進したのでしょうね。
11月頃になると紅葉、春には桜が美しいことでしょう。
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koba222 at 2014-10-10 17:21
龍野醤油とは聞き覚えがありますが
これほど素晴らしい歴史を積んできたところは知らなかったです。
原料入れた後どのようにして醤油ができるかなど
知らないまま使ってます。
しょうゆ饅頭いただいたことありませんね。
大変興味があります。(^○^)
これほど素晴らしい歴史を積んできたところは知らなかったです。
原料入れた後どのようにして醤油ができるかなど
知らないまま使ってます。
しょうゆ饅頭いただいたことありませんね。
大変興味があります。(^○^)
関西に疎いわたし、こちらに来てから少しずつと思っていたのにままならず・・こちらのブログで少しずつ地名等覚えている次第^^;
龍野は歴史に沿って歩んできたような落ち着いた場所ですね~
bluerobin2さんの感性に合ったんですね。
皆さんと同じく醤油まんじゅうに興味が・・酒饅頭のように皮にお醤油を練り込んでいるんでしょうか、お味が気になります~♫♪
龍野は歴史に沿って歩んできたような落ち着いた場所ですね~
bluerobin2さんの感性に合ったんですね。
皆さんと同じく醤油まんじゅうに興味が・・酒饅頭のように皮にお醤油を練り込んでいるんでしょうか、お味が気になります~♫♪
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blue-robin2 at 2014-10-13 00:30
kaba222さん こんばんは
台風はいかがでしょうか・・・。こちら現在うそのように静かです。
私も、龍野はお醤油と素麺で有名ということと童謡「赤とんぼ」を作詞した三木露風を輩出した地ということぐらいの知識でしたが、
行ってみるとなかなか歴史を感じさせるいい町でした。
こじんまりとしていて数時間で巡れるのも一日旅にはいいです。
台風はいかがでしょうか・・・。こちら現在うそのように静かです。
私も、龍野はお醤油と素麺で有名ということと童謡「赤とんぼ」を作詞した三木露風を輩出した地ということぐらいの知識でしたが、
行ってみるとなかなか歴史を感じさせるいい町でした。
こじんまりとしていて数時間で巡れるのも一日旅にはいいです。
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blue-robin2 at 2014-10-13 00:39
白いねこさん こんばんは
関西、特に京都や奈良に近いところで育ちながら、私も若いころにはほとんど興味なく、そう頻繁には行けない今頃になって、改めてその良さを感じている次第です。
私のところからだと龍野とかは比較的気楽に行けるエリアではあります。
醤油まんじゅうはおっしゃる通り皮に醤油の香りを練り込んであるようです。上用まんじゅうとほぼ同じような感じです、餡があっさりしていて美味しかったです。
関西、特に京都や奈良に近いところで育ちながら、私も若いころにはほとんど興味なく、そう頻繁には行けない今頃になって、改めてその良さを感じている次第です。
私のところからだと龍野とかは比較的気楽に行けるエリアではあります。
醤油まんじゅうはおっしゃる通り皮に醤油の香りを練り込んであるようです。上用まんじゅうとほぼ同じような感じです、餡があっさりしていて美味しかったです。