2013年 02月 19日
源氏物語 |
2月19日
今更ながらの本ではあるが、現代語訳をまとめて読んでみようと思い立ち、1月暮れから徒然に読みつなぐこと10巻。長編ではあるが一帖づつが短編のようでもあり、それでいて全体の登場人物に相関関係があるという点で読みやすい構成ではある。
当時の貴族社会ではこれが普通であったろうがそれにしてもよくぞ次々と男主導の恋物語が趣向を変えつつ現れるものよと辟易とした。好きな主題でもないのになんとか読みとおせたのは当時の貴族社会の風俗が丁寧に描かれ、和歌に現れる人物の心模様などもさすがに古典として広く読まれているだけのことはあるとおもえたからか。
そこで、ちょっと不謹慎かもと思いつつ、下に行くほどもどかしい私の品定め。
①、男の自由にはならんぞとて自分を通したと思える女・・・朝顔、玉鬘、空蝉、八の宮の大君
② 賢く、奥ゆかしさをもった女・・・明石、花散る里
③ 現実的でまずまずの人生・・・雲居の雁
④ 一見幸せそうだが結局、かごの鳥。忍従の女・・・紫の上
⑤ 出家によって現実逃避したふがいない女・・・・女三宮、浮舟
⑥ ただただ哀れ、ある意味おろかな女・・・夕顔、浮舟
男君においてはだれもかれも自己中心的で傲慢。 ただ、読み終わった後で、全体の男を見比べてみると、光源氏は主人公として、ある程度の自制心も持ち合わせ、かつ、邪推もなかった男として好意的に描かれているんだと気がつく。
「それにしても男も女も涙腺が緩み過ぎでは~~!」
今更ながらの本ではあるが、現代語訳をまとめて読んでみようと思い立ち、1月暮れから徒然に読みつなぐこと10巻。長編ではあるが一帖づつが短編のようでもあり、それでいて全体の登場人物に相関関係があるという点で読みやすい構成ではある。
当時の貴族社会ではこれが普通であったろうがそれにしてもよくぞ次々と男主導の恋物語が趣向を変えつつ現れるものよと辟易とした。好きな主題でもないのになんとか読みとおせたのは当時の貴族社会の風俗が丁寧に描かれ、和歌に現れる人物の心模様などもさすがに古典として広く読まれているだけのことはあるとおもえたからか。
そこで、ちょっと不謹慎かもと思いつつ、下に行くほどもどかしい私の品定め。
①、男の自由にはならんぞとて自分を通したと思える女・・・朝顔、玉鬘、空蝉、八の宮の大君
② 賢く、奥ゆかしさをもった女・・・明石、花散る里
③ 現実的でまずまずの人生・・・雲居の雁
④ 一見幸せそうだが結局、かごの鳥。忍従の女・・・紫の上
⑤ 出家によって現実逃避したふがいない女・・・・女三宮、浮舟
⑥ ただただ哀れ、ある意味おろかな女・・・夕顔、浮舟
男君においてはだれもかれも自己中心的で傲慢。 ただ、読み終わった後で、全体の男を見比べてみると、光源氏は主人公として、ある程度の自制心も持ち合わせ、かつ、邪推もなかった男として好意的に描かれているんだと気がつく。
「それにしても男も女も涙腺が緩み過ぎでは~~!」
by blue-robin2
| 2013-02-19 12:08
| 本
|
Comments(2)
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by
timata-sn at 2013-02-19 19:30
blue-robin2さん こんばんは
今日は雨は上がりましたが、曇り空が続いてはっきりしない一日でしたね。
源氏物語10巻を読まれたのですね。
凄いですね!!
読み終えての思いを書いて居られるのも凄いと思いますよ。
私もずっと以前に読みかけましたが、途中で止めてしまいました。
今日は雨は上がりましたが、曇り空が続いてはっきりしない一日でしたね。
源氏物語10巻を読まれたのですね。
凄いですね!!
読み終えての思いを書いて居られるのも凄いと思いますよ。
私もずっと以前に読みかけましたが、途中で止めてしまいました。
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by
blue-robin2 at 2013-02-20 10:48
timata-snさん こんにちは
今日はいいお天気で、家の中にいるのがもったいない気がします。
以前から断片的に知っていた内容はそう読みたいと思えるものでもなく、敬遠していましたが、文庫本が出てお安くなったので買い込みました。瀬戸内さんの文章は彼女の口調が伝わってくるようで10巻がスラスラ読めたというわけです。ちなみに瀬戸内さんは解説で出家物語といってもいいとおっしゃってましたが、女性が自分の意志を貫くことの難しい社会的立場におかれていた時代ですよね。おおらかな古事記の世界から、いつの間にこうなったのやら・・・・。
今日はいいお天気で、家の中にいるのがもったいない気がします。
以前から断片的に知っていた内容はそう読みたいと思えるものでもなく、敬遠していましたが、文庫本が出てお安くなったので買い込みました。瀬戸内さんの文章は彼女の口調が伝わってくるようで10巻がスラスラ読めたというわけです。ちなみに瀬戸内さんは解説で出家物語といってもいいとおっしゃってましたが、女性が自分の意志を貫くことの難しい社会的立場におかれていた時代ですよね。おおらかな古事記の世界から、いつの間にこうなったのやら・・・・。