2012年 09月 03日
山陰 日帰り旅 |
9月2日
三徳山投入堂 (鳥取県東伯群郡三朝町)
以前から登ってみたいと思っていた木の根や岩場をよじ登る投入堂への登山を経験した。
高低差、200m、距離にして700m、登り40分という三徳山行者登山はわずかだが鎖場もある険しい道だけに達成感があり、かつ、直下から絶壁断崖の窪みに建つ投入堂を見上げた感動は圧巻だった。
国宝、投入堂「三佛寺奥院」は縁の下に伸びた長短さまざまな庇柱の構成、屋根のそり具合など、ただ、驚異的ということ以上に美しい建物であった。建築はその様式から平安時代後期のものとされているが、確実な資料はなく、役小角がその法力で建物ごと平地から投入れたのだという伝承が伝わっているということだ。
堂の正面、側面いずれにも入口はなく、入堂は崖伝いに堂の床下を通り背面から這い上がるしかないのだそうで、特別の許可がない限り、一般の立ち入りは禁止である。
左手には格子をはさんでわずかに愛染堂も見える。
投入堂への道
三佛寺本堂の裏手にある登山事務所での手続き後、朱の宿入橋より入山する。麓から鐘楼までは起伏にとんだ自然の山道なので非常に急峻。登りは三点確保でひたすらによじ登ったのだが、登り以上に危険とされる下りは、登山経験に助けられ、楽々の下山となり、写真など写しながらのんびり下った。(写真は山上から順)
左上から時計回りに、観音堂、不動堂、納経堂、鐘楼、地蔵堂、文殊堂、宿入橋。
そして文殊堂前。この岩場の上に鎖場がある。・・・
地蔵堂からの展望
鐘楼の上、「馬の背牛の背」と言われる岩道に咲くイワタバコ
下山後、三佛寺本堂にお参り
倉吉へ
稲はすでに黄金色に実り、稲刈りも始まっているようだった。
途中、古刹、長谷寺に立ち寄った。標高206mの打吹山山麓にあるこの寺は桃山時代に焦土となるも唯一舞台づくりの観音堂が残っている。かなり荒廃した様子だが本堂内の無数の千社札が印象に残った。
倉吉市内、ちょっとレトロな白壁と赤瓦の通り一帯を散策。
立ち寄ったコーヒー店で石臼でひいたコーヒーをいただき、この日の旅を終わった。
三徳山投入堂 (鳥取県東伯群郡三朝町)
以前から登ってみたいと思っていた木の根や岩場をよじ登る投入堂への登山を経験した。
高低差、200m、距離にして700m、登り40分という三徳山行者登山はわずかだが鎖場もある険しい道だけに達成感があり、かつ、直下から絶壁断崖の窪みに建つ投入堂を見上げた感動は圧巻だった。
堂の正面、側面いずれにも入口はなく、入堂は崖伝いに堂の床下を通り背面から這い上がるしかないのだそうで、特別の許可がない限り、一般の立ち入りは禁止である。
左手には格子をはさんでわずかに愛染堂も見える。
投入堂への道
三佛寺本堂の裏手にある登山事務所での手続き後、朱の宿入橋より入山する。麓から鐘楼までは起伏にとんだ自然の山道なので非常に急峻。登りは三点確保でひたすらによじ登ったのだが、登り以上に危険とされる下りは、登山経験に助けられ、楽々の下山となり、写真など写しながらのんびり下った。(写真は山上から順)
そして文殊堂前。この岩場の上に鎖場がある。・・・
地蔵堂からの展望
鐘楼の上、「馬の背牛の背」と言われる岩道に咲くイワタバコ
下山後、三佛寺本堂にお参り
倉吉へ
途中、古刹、長谷寺に立ち寄った。標高206mの打吹山山麓にあるこの寺は桃山時代に焦土となるも唯一舞台づくりの観音堂が残っている。かなり荒廃した様子だが本堂内の無数の千社札が印象に残った。
倉吉市内、ちょっとレトロな白壁と赤瓦の通り一帯を散策。
立ち寄ったコーヒー店で石臼でひいたコーヒーをいただき、この日の旅を終わった。
by blue-robin2
| 2012-09-03 22:11
| 旅
|
Comments(4)
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by
Snufkin
at 2012-09-04 11:00
x
おはようございます。
朝晩涼しくなって、しのぎ易くなりましたね。
そろそろ秋の訪れでしょうか。
先週に引き続き、山陰方面に行かれたんですね。
「投入堂」すごい~(・。・;
噂には聞きますが、まさにロッククライミングですね。
この建物は平安時代ですか?
そんな昔によくぞこんな難しい場所に建てられたものだと感心しました。
またそれを上るblue-robinさんにも脱帽!
上から見下ろす景色は、さぞ達成感でいっぱいだったことでしょうね。
倉吉市はいかがでしたか?
白壁や赤瓦のレトロな通りが風情がありそうな・・・。
明後日からの山陰行き、天気もあまり良くなさそうで、ちょっと残念かも。
倉吉もリストに入れておこうかな。
朝晩涼しくなって、しのぎ易くなりましたね。
そろそろ秋の訪れでしょうか。
先週に引き続き、山陰方面に行かれたんですね。
「投入堂」すごい~(・。・;
噂には聞きますが、まさにロッククライミングですね。
この建物は平安時代ですか?
そんな昔によくぞこんな難しい場所に建てられたものだと感心しました。
またそれを上るblue-robinさんにも脱帽!
上から見下ろす景色は、さぞ達成感でいっぱいだったことでしょうね。
倉吉市はいかがでしたか?
白壁や赤瓦のレトロな通りが風情がありそうな・・・。
明後日からの山陰行き、天気もあまり良くなさそうで、ちょっと残念かも。
倉吉もリストに入れておこうかな。
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blue-robin2 at 2012-09-04 17:15
snufkinさん こんにちは
言葉が足りませんでしたが投入堂は写真のように直下から見上げるところまででこれ以上の接近は、禁じられています。しかし、ここにいたるまでも結構厳しい岩のぼりです。
平成何年だかに奈良文化財研究所が使われている材の年輪年代測定法などで研究調査し、さらに建築様式とも合わせて平安時代後期の建物であろうと推測したようです。もっとも何度にもわたり修復はされているんでしょうね。
午前中の登山がメインでしたので倉吉はちょっと立ち寄っただけなんですが、水路に沿った白壁土蔵にはそれぞれに土産店などもはいっていてもっと時間があればゆったり散策しても十分見ごたえあるんじゃないかと思いました。白壁と焼き杉の腰板、石州瓦。
そして酒造りと醤油醸造が有名なようです。snufkinさんならきっと素敵なお写真撮れそうです。
言葉が足りませんでしたが投入堂は写真のように直下から見上げるところまででこれ以上の接近は、禁じられています。しかし、ここにいたるまでも結構厳しい岩のぼりです。
平成何年だかに奈良文化財研究所が使われている材の年輪年代測定法などで研究調査し、さらに建築様式とも合わせて平安時代後期の建物であろうと推測したようです。もっとも何度にもわたり修復はされているんでしょうね。
午前中の登山がメインでしたので倉吉はちょっと立ち寄っただけなんですが、水路に沿った白壁土蔵にはそれぞれに土産店などもはいっていてもっと時間があればゆったり散策しても十分見ごたえあるんじゃないかと思いました。白壁と焼き杉の腰板、石州瓦。
そして酒造りと醤油醸造が有名なようです。snufkinさんならきっと素敵なお写真撮れそうです。
おお 投入堂! 番人も登って見ましたよ よくあんなところにお堂を作ったもんですよね~ びっくりでしたね
倉吉も一回歩いてみたことがあります のーんびりね
倉吉も一回歩いてみたことがあります のーんびりね
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blue-robin2 at 2012-09-05 17:17
番人さん こんにちは
番人さんも登られましたか。今のように重機などもない時代によくぞ造ったものだと思いました。ああいうのを見ると人の力と智恵の可能性は何もなかった時代のほうがより研ぎすまされたものだったのだろうかと思えてきます。
倉吉は宿場町でもあったようですね。石うすで引いたコーヒーにお砂糖に代わって甘い小豆がついてきました。中に入れてくださいとのことでそんないただき方初めての経験です。
番人さんも登られましたか。今のように重機などもない時代によくぞ造ったものだと思いました。ああいうのを見ると人の力と智恵の可能性は何もなかった時代のほうがより研ぎすまされたものだったのだろうかと思えてきます。
倉吉は宿場町でもあったようですね。石うすで引いたコーヒーにお砂糖に代わって甘い小豆がついてきました。中に入れてくださいとのことでそんないただき方初めての経験です。