2017年 06月 05日
桝水高原から大山寺へ |
6月4日
爽やかにはれ上がったこの日、久しぶりで鳥取県の大山桝水高原へ向かった。 いつもながらののんびり出発で、麓に付いたのが11時30分。高原前で大山おこわのお弁当を買っていよいよ高原を標高900メートルの展望台へと向かう。スキー用のリフトも運転されているがここは振り返れば青い日本海を望みながら歩けるので、20分弱をかけてのんびり登っていく。
展望台から、いつも以上にくっきりと弧を描く弓が浜を見渡す。 展望台から大山西側山腹を横切る横手道を通って大山寺へ向かい、復路は車の通る大山環状道路を桝水高原へ引き返す予定。途中の桝水別れまでは何度も歩いているのだが、大山寺までのコースは初めて。
古代山岳仏教の聖地であり、修験者の修業の場であった大山、その大山信仰と大きく結びついた大山道の一つがこの横手道で、往時の姿をとどめたまま今に続いている。
新緑の美しい横手道ではもう春の野草は姿を消し、ただ、マムシグサばかりが目立つ。 茶色の蝶が緩やかに飛んできた。ヒメジャノメ、山地にいる蝶で、何種もあるジャノメ蝶の一つだが私にとっては初見の蝶だ。 石がごろごろする道を進む。ヤマボウシが花盛り 一面に広がるマイヅルソウはもうほとんどの花が終わってはいるが、秋の赤い実が楽しみ 途中で小さな水槽の前で大きな望遠レンズをセットして鳥を待ちうけているバードウォッチャ―と出会う。さっき写したというキビタキの写真を見せてくれる。いろんな鳥が20分おきくらいに水を飲みにやってくるのだとか。気の長い話だがじっと待ちうけているらしい。
やがて、車道と接する桝水別れに出る。横手道はときに車道に接しながらも右前方の山道へとつづく。やがて大きな石の鳥居をくぐる。その先に、風化した木の目山王が祀られている。大山寺境内の入り口を守護する地蔵との説明書があった。 ブナの原生林の中を更に進む。時に小鳥の声が聞こえるが、高木の上。
高い幹に2羽確認。ゴジュウカラのようだ。
道なりに行くと大山寺阿弥陀堂への道に出る。以前に立ち寄ったことのある立派なお堂は修復中なのかシートで覆われていた。道路わきの一角にミヤマヨメナが群生している。 阿弥陀堂の下に真新しいお堂が建っている。「圓流院」とある。大山寺の塔頭の一つで2009年に再建されたものらしい。ちょっと覗いてみると・・・中央に本尊のお地蔵さまが祀られている。どうぞと招き入れられ天井を見上げてびっくり。そこには水木しげる氏により妖怪が描かれている。再建に際して描かれたそうで、大山のカラス天狗を中心に111枡全体に妖怪たちが・・・本堂に寝転がって天井を眺め、お坊さんの楽しい説明を聞く。3体除いて。人間の108の煩悩を妖怪の姿を借りて描かれたのだという。鬼太郎、猫娘、ねずみ男・・・
いるいる いっぱい
大山夏山登山道を横切り、「僧兵コース」と書かれた道標にしたがって進む。狭い道の横が谷になり、さすがは僧兵の道という感じだが、深い緑の中、ここでも花との出会いがあった。
コケイラン
タニウツギ フタリシズカ
しばらく行くと、鐘の音が聞こえた。大山寺本堂は近い。 復路は歴史道から離れ、山麓への深い谷を右に見ながら環状道路わきの遊歩道を進む。
大木に蔓アジサイが絡み、足元にはダイセンクワガタ、キンランといった珍しい花も咲いている。
午後4時、桝水高原の麓へと戻る。
まだ日の高い草原でアサギマダラが羽を休めていた。
爽やかにはれ上がったこの日、久しぶりで鳥取県の大山桝水高原へ向かった。
展望台から、いつも以上にくっきりと弧を描く弓が浜を見渡す。
古代山岳仏教の聖地であり、修験者の修業の場であった大山、その大山信仰と大きく結びついた大山道の一つがこの横手道で、往時の姿をとどめたまま今に続いている。
新緑の美しい横手道ではもう春の野草は姿を消し、ただ、マムシグサばかりが目立つ。
やがて、車道と接する桝水別れに出る。横手道はときに車道に接しながらも右前方の山道へとつづく。やがて大きな石の鳥居をくぐる。その先に、風化した木の目山王が祀られている。大山寺境内の入り口を守護する地蔵との説明書があった。
高い幹に2羽確認。ゴジュウカラのようだ。
道なりに行くと大山寺阿弥陀堂への道に出る。以前に立ち寄ったことのある立派なお堂は修復中なのかシートで覆われていた。道路わきの一角にミヤマヨメナが群生している。
いるいる いっぱい
大山夏山登山道を横切り、「僧兵コース」と書かれた道標にしたがって進む。狭い道の横が谷になり、さすがは僧兵の道という感じだが、深い緑の中、ここでも花との出会いがあった。
コケイラン
大木に蔓アジサイが絡み、足元にはダイセンクワガタ、キンランといった珍しい花も咲いている。
午後4時、桝水高原の麓へと戻る。
まだ日の高い草原でアサギマダラが羽を休めていた。
by blue-robin2
| 2017-06-05 22:19
| 山、里山、湿原歩き
|
Comments(4)
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timata-sn at 2017-06-06 19:42
blue-robin2さん こんばんは
今日も良いお天気でした、午後には段々と曇って来ましたよ。
大山桝水高原から大仙寺へと歩かれたのですね。
展望台から弓ヶ浜は綺麗に見えて居ますね!!
ヒメジャノメに会われたのですね。
ブナの木にはゴジュウカラが居たのですね。
阿弥陀堂の天井の111画には水木しげる氏の妖怪が描かれて
居るんですね。
珍しいですね!!
コケイラン、タニウツギ、フタリシズカが咲いて居たのですね。
アサギマダラが居ましたか、綺麗に撮られて居ますね!!
素敵な縦走ですね!!
今日も良いお天気でした、午後には段々と曇って来ましたよ。
大山桝水高原から大仙寺へと歩かれたのですね。
展望台から弓ヶ浜は綺麗に見えて居ますね!!
ヒメジャノメに会われたのですね。
ブナの木にはゴジュウカラが居たのですね。
阿弥陀堂の天井の111画には水木しげる氏の妖怪が描かれて
居るんですね。
珍しいですね!!
コケイラン、タニウツギ、フタリシズカが咲いて居たのですね。
アサギマダラが居ましたか、綺麗に撮られて居ますね!!
素敵な縦走ですね!!
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nonkonogoro at 2017-06-06 19:55
太陽の光をいっぱい浴びた新緑が
まぶしいほと美しいですね~(^^)
昔 ここで眼下に海を眺めながら
スキーをしましたよ~
次男と一緒に ちょこっと乗馬したことも。。。
バードウオッチングや
写真撮影の人達は
粘り強いですよねえ(笑)
まぶしいほと美しいですね~(^^)
昔 ここで眼下に海を眺めながら
スキーをしましたよ~
次男と一緒に ちょこっと乗馬したことも。。。
バードウオッチングや
写真撮影の人達は
粘り強いですよねえ(笑)
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blue-robin2 at 2017-06-07 18:22
timata-snさん こんばんは
梅雨に入ったのでしょうか、一日中よく降りますね。
ブナの原生林に囲まれて中腹を歩くというのもなかなかいいものです。
地味な色合いながら好きな蝶ですがジャノメチョウにもいろんな種類があるものです。
妖怪の天井画のあるのは阿弥陀堂の少し下に建っている圓流院という大山寺の塔頭の一つです。近年に建て替えられたものなので建物自体にそう風情があるわけではありませんが、大山の地蔵信仰と菩薩の化身とされるこれらの妖怪と、なかなかいい組み合わせで、この日も子供たち相手にお坊さんが楽しく解説されました。
この季節の花は白を中心に地味な色合いですが、梅雨を前にした白というのもいいものです。
梅雨に入ったのでしょうか、一日中よく降りますね。
ブナの原生林に囲まれて中腹を歩くというのもなかなかいいものです。
地味な色合いながら好きな蝶ですがジャノメチョウにもいろんな種類があるものです。
妖怪の天井画のあるのは阿弥陀堂の少し下に建っている圓流院という大山寺の塔頭の一つです。近年に建て替えられたものなので建物自体にそう風情があるわけではありませんが、大山の地蔵信仰と菩薩の化身とされるこれらの妖怪と、なかなかいい組み合わせで、この日も子供たち相手にお坊さんが楽しく解説されました。
この季節の花は白を中心に地味な色合いですが、梅雨を前にした白というのもいいものです。
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blue-robin2 at 2017-06-07 18:37
nonさん こんばんは
青い海に向かって滑り下りるかのような楽しい経験をされたのですね。
リフトは冬はスキー客が利用、夏は観光リフトとなっています。
これを使うと8分で展望台だそうですが、その倍以上かけて汗を流しました。そのあとの中腹歩きは緑に囲まれ爽やかでした。
今は、馬さんこそいませんが山羊がのどかに草を食んでいました。
昨日も友人と三脚を立ててのカメラ撮影の人の話をしましたが、ひとところでチャンスを狙って待ちうける気の長さといった印象ですが
魚釣りの人と同じようにカメラマンには気の短い人が多いんですって・・・
青い海に向かって滑り下りるかのような楽しい経験をされたのですね。
リフトは冬はスキー客が利用、夏は観光リフトとなっています。
これを使うと8分で展望台だそうですが、その倍以上かけて汗を流しました。そのあとの中腹歩きは緑に囲まれ爽やかでした。
今は、馬さんこそいませんが山羊がのどかに草を食んでいました。
昨日も友人と三脚を立ててのカメラ撮影の人の話をしましたが、ひとところでチャンスを狙って待ちうける気の長さといった印象ですが
魚釣りの人と同じようにカメラマンには気の短い人が多いんですって・・・